医学部受験の英語について相談を受けると、よく聞かれる質問があります。
「医学部用の英単語帳はやった方がいいのでしょうか?」
医学部受験というと、特別な語彙対策が必要なのではないかと考える受験生や保護者の方も多いようです。
結論から言えば、医学部受験用の単語帳は必須ではありません。
私はこれまで15年以上、医学部受験専門予備校で英語を指導してきましたが、医学部専用の単語帳を覚えさせたことは一度もありません。
まず必要なのは、一般的な大学受験レベルの単語をしっかり身につけることです。
例えば
・ターゲット1900
・システム英単語
といった受験標準レベルの単語帳を1冊、確実に仕上げること。
およそ2000語程度の語彙が「見た瞬間に意味が出る」状態になっていることが、まず土台になります。
このレベルの語彙がしっかり定着していれば、多くの医学部英語には十分対応できます。
確かに、医学部の長文では
complication
tetanus
pelvis
respiration
といった医療系の語彙が出てくることがあります。
しかし、こうした語彙には注が付いていることも多く、また、それがわからなくても問題を解くうえで致命的になるとは限りません。
例外として、東邦大学のように医療系のテーマを頻繁に出題する大学では、こうした語彙に触れておくと理解がスムーズになることはあります。
ただし、それは「有利になる」というだけで、「必須」というわけではありません。
一方で、標準レベルの単語帳をしっかり仕上げたうえで、さらに余裕がある場合には、語彙をもう一段階広げておくことには意味があります。
その場合、医学部専用の単語帳に取り組むよりも、一般的な上級英単語を1000語ほど追加する方が有効だと私は考えています。
例えば
・速読英単語 上級編
・キクタン【Super】12000語レベル
・英検準1級レベルの単語帳
といった教材です。
こうした語彙は、医学・科学系の文章だけでなく、抽象度の高い評論文にも対応できる力になります。
まとめると、まず大切なのは、ターゲット1900やシステム英単語といった標準的な単語帳を1冊、確実に仕上げることです。
2000語程度の基本語彙が「見た瞬間に意味が出る」状態になっていれば、多くの医学部の英語には対応できます。
その上で、英検準1級レベルなどの少し難しい語彙を追加しておくと、医学・科学系の文章や抽象的な評論文にもより安定して対応できるようになります。
もしどうしても、医学部受験用の単語帳に取り組みたい場合は、アルクの単語帳「キクタン 医学部受験」が1000語位のボリュームでちょうどよいと思います。
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